染織工房ここいろ
私は草木染で絹糸を染めて着物や帯を織って制作する作家です
ご挨拶
日本には四季の移ろいの中から生まれた自然の色の美しさがあります。
日本人は万葉集の時代から色を歌に詠んだり、布に染めたりして
楽しみながら豊かな感性を表現してきました。
私は、万葉集に詠まれた160種余りの自然の色を作品に表現するため
今芽吹いた草花木の命の色を糸に移して四季を表現することを大事にしています。
1200年前の奈良時代の正倉院宝物の染織品はすべて草木染であり
歳月を経た今でも色彩が鮮やかに美しく保たれています。
また、草木染の染料はほとんどが薬草であり、自然由来で
心と体と地球にやさしい草木染は深い癒しの効果が期待されています。
草木染の本当の鮮やかな色彩を体験して生活に取り入れて楽しみましょう。
私の作品や教室を通して、自然に触れ合うことが
心が癒されるきっかけになることを願います。
Career
〔略歴〕
2003年 島根県津和野町(旧日原町)シルク染め織り館にて染織技術の基礎を習得
2004年 新匠工芸会展にて初入選
以後入選を重ねながら独自の染織技法を確立していく
2013年 新匠工芸会 会友
2014年 滋賀県立八日市南高校の生徒たちと大事に育てた絶滅危惧種の和種ムラサキの根で
染織した紫根染着物「あかねさすむらさきの花」を制作した機に個展活動を始める
〔展示〕
2004 ~ 2014年
新匠工芸会展にて東京展(東京都美術館)、京都展(京都市美術館)で作品展示
2015年 奈良県立民俗博物館 にて「よみがえる むらさき」初個展
同年 奈良大芸術祭イベント事業 奈良県立万葉文化館 にて
「万葉集ゆかりの色と着物」個展
同年 日墨文化交流の祭典 フィエスタ・メヒカナ奈良2015 にて
「あかねさすむらさきの花」着物のロビー展示
2016年 奈良大芸術祭イベント事業 奈良県立民俗博物館 にて
「日本の遥かな色 万葉むらさきの着物」個展
同年 フランス・パリ エスパスベルタンポワレ にて
「Teindre les saisons et tisser la nature 四季を染め自然を織る」海外初個展
2019年 行政院農業委員会林業試験所植物園組主催
公益財団法人日本台湾交流協会後援
台北植物園南門町323 日本家屋 にて
「萬葉之彩−草木染織和服展」個展
2023年 行政院農業委員会林業試験所植物園組
公益財団法人日本台湾交流協会共同主催
台北植物園南門町323 日本家屋 にて
2月 8日から2月12日まで
「草木染×鯉幟行動快閃展」草木染行動展示と草木染鯉魚旗工作坊 開催
嘉義樹木園 日式建築 にて
2月14日から2月19日まで
「草木染×鯉幟行動快閃展」草木染行動展示と草木染鯉魚旗工作坊 開催
〔活動歴〕
2013年 滋賀県愛荘町の金剛苑にて国の伝統工芸品である近江上布を
草木染で近江上布を製作する
※近年、近江上布は化学染がほとんどです
同年 滋賀県八日市南高校にて紫根染め 染色の指導
同校の紫草を育てる会で紫根の栽培活動を始める
〔活動詳細〕
2014年から日本古来の色を復元するため、古代から薬草や染料として使われてきた
絶滅危惧種であるムラサキ草の保存、栽培活動や染色指導を
滋賀県立八日市南高校の生徒と共にしています。
この和種ムラサキの紫根で染めた着物「あかねさす むらさきの花」と
「あまてらす」を制作しました。
2018年 4月25日に国立台北植物園の職員5名が滋賀県立八日市南高校に
ムラサキの栽培や在来種保護活動を視察に来られました。
このご縁で、2019年11月23日から12月25日まで
行政院農業委員会林業試験所植物園組主催
公益財団法人日本台湾交流協会後援
「萬葉之彩−草木染織和服展」を
国立台北植物園にて開催いたしました。
万葉時代に中国から入った染めの技術。
人々が憧れたその鮮やかな色彩。
植物の色を詠った万葉集の歌。
個展では、それらを再現した豊かな日本文化を伝えました。
個展のメインの着物「あまてらす」は、絶滅危惧種の和種ムラサキ草の乾燥した根を
5キロも使って染めた貴重な紫根染着物です。
「あまてらす」は、正倉院宝物の染織品の色合いの美しさを再現しており
万葉集や草木染めや日本文化に関心のある非常に多くの方々に
御覧いただけることができました。
染織工房ここいろ
「萬葉之彩−草木染織和服展」企画書
日本古来から伝わる植物染料による本物の色の美しさと薬効を伝える
日本では5千年以上の歴史がある草木染。
1200年前の奈良時代の正倉院宝物の染織品は、すべて草木染であり歳月を経た今でも
美しい色を保っています。
本来の染織の植物染料には、健康を保つために使われる薬草が多く、
薬効を皮膚吸収させる効果や悪霊を退ける効果がありました。
私の着物作品の織り糸は、日本古来の色を復元するため
日本に自生している、主に薬草を自ら採集して染めています。
日本と台湾の薬草の歴史に触れる
昔、日本では、漢方薬は中国から輸入しており高価だったため身近な薬草や天然物を利用して
様々な知識・経験が言い伝えられました。こうして利用された薬草などを民間薬といいます。
台湾でも、実に1000種を越える薬草が自生しており、古くは日本統治時代から
薬草の研究が行われていて、当時の薬草園がいまだ残っています。
そして、現在でも100年近い歴史をもつ青草店では代々伝わる秘法があり、
民間診療の貴重な場です。
台湾の人々が、日々の生活の中で薬草を利用し栽培されていることを知りました。
薬草の歴史だけをとっても、日本と台湾の長い繋がりを感じます。
日本ではなくなりつつある伝承されてきた薬草の知識や昔の日本人の心を台湾の人々から教わり
自然の力を上手に生活に利用して身体を慈しむ知恵を学ぶきっかけに
なればと思います。
万葉植物である和種紫根から日本の伝統文化を紹介する
万葉植物とは、万葉集4500首の中に登場する植物を指します。
着物の染料に使用した万葉植物を読んでいる歌を展示して日本の伝統文化をご紹介します。
染料である和種紫根は、乾燥したムラサキ草の根であり、滋賀県立八日市南高校で栽培された
貴重な絶滅危惧種の薬草です。
ムラサキ草は栽培が難しく日本ではほぼ採れないため、紫根染のほとんどが
化学染料を併用して染めています。
私の作品には乾燥した和種紫根を5キロも使用しており、100%和種紫根染です。
現代の染織で、このような染織で和種紫根の染織を見ることはできません。
1200年前の染織を再現した高貴な本物の色をご覧ください。
薬草に親しみ 自然の持つ癒しの力で 着るものから健康に!
薬に関する言葉は、なぜか着るものである「服」という字が使われています。
古代中国で編纂された地理書『山海経(せんがいきょう)』に、
「服」という字の語源といわれている記述があります。
「外服」 薬草などを「衣服」のように体にまとい病気の原因となる邪気を払うこと。
「内服」 体の中に入れて体内で邪気を防ぐこと。
「服用」 食べることや、茶、薬を飲むこと。昔は、お茶は薬用として寺院から一般に広まりました。
薬草を使って薬効を皮膚吸収させて健康を保つ効果があったことから
先人の知恵を見直し、身近な自然に寄り添う健康づくりを考えるきっかけになればと思います。
中国最古の薬物書に『神農本草経』があり
神農とは古代中国の神で、身近な草木の薬効を調べるために自らの体を使って草根木皮を嘗め
何度も毒にあたっては薬草の力で甦ったといわれています。
こうして発見した薬によって多くの民衆が救われ、神農は薬祖神として祀られるようになりました。
日本では少彦名神が、薬の神として「神農さん」と呼ばれ
大阪の道修町の少彦名神社や奈良の大神神社に祭られています。
台湾でも神農大帝様として、医学・薬の神で農業や商業の神様としても信仰されています。
薬草の歴史を見ても、日本と台湾の繋がりを感じます。
現代の日本は、大量消費社会で便利で快適なもの、流行のものが安く手に入ります。
しかし、繊維産業における化学染料は深刻な水質汚染を引き起こして
生産者の体に染みついた化学染料は有毒です。
購入して着た人も化学薬品のアレルギーに苦しむ人が多くなっています。
最近では化学染料や化学薬品に対する人々の不信と警戒から、
天然薬物、特に薬草への関心が高まり、植物製品や植物染料が再び注目されています。
その背景には、生活意識が向上し、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさ、
本当に良いものを求める意識に変わってきたからだと言えます。
世界でも注目されている日本語の「もったいない」とは、
私たちと繋がり、共に生きているすべての「いのち」を粗末にしたり
ものを生かすことをしない行いです。
昔は物を大切にして心豊かに生きてきた日本人。
日本人と歴史の歩みを共にし、日本人の心を習い受け継いでこられた台湾の人々からぜひ
身近な生活にある薬用植物とともに生きる知恵を学びたいと思います。
よみがえる むらさき
万葉の時代、薬草や染料を栽培する御料地があった
蒲生野(現、滋賀県東近江市)には、
むらさきが一面に咲き誇り
紫野とよばれておりました。
しかしいま、和種むらさきは絶滅危惧種となっており、
蒲生野の地によみがえることを願いながら、
平成16年度から滋賀県立八日市南高等学校の生徒たちと
「紫草を育てる会」の手で大切に育てられています。
その貴重な和種むらさきの紫根で
染めた緯糸を
「あかねさす紫の花」の作品に
用いています。
いにしえより日本の人々が
憧れてきたむらさきのいろへの想いを
感じていただける機会となれば幸いです。
その他の染料
染織工房ここいろ
Tamaki Babauchi
私は草木染で絹糸を染めて着物や帯を
織って制作する作家です
ご挨拶
日本には四季の移ろいの中から生まれた自然の色の美しさがあります。日本人は万葉集の時代から色を歌に詠んだり、布に染めたりして楽しみながら豊かな感性を表現してきました。私は、万葉集に詠まれた160種余りの自然の色を作品に表現するため今芽吹いた草花木の命の色を糸に移して四季を表現することを大事にしています。
1200年前の奈良時代の正倉院宝物の染織品はすべて草木染であり歳月を経た今でも色彩が鮮やかに美しく保たれています。また、草木染の染料はほとんどが薬草であり、自然由来で心と体と地球にやさしい草木染は深い癒しの効果が期待されています。草木染の本当の鮮やかな色彩を体験して生活に取り入れて楽しみましょう。
私の作品や教室を通して、自然に触れ合うことが心が癒されるきっかけになることを願います。
Career
〔略歴〕
2003年
島根県津和野町(旧日原町)シルク染め織り館にて染織技術の基礎を習得
2004年
新匠工芸会展にて初入選以後入選を重ねながら独自の染織技法を確立
2013年
新匠工芸会 会友
2014年
滋賀県立八日市南高校の生徒たちと大事に育てた絶滅危惧種の和種ムラサキの根で染織した紫根染着物「あかねさすむらさきの花」を制作した機に個展活動を始める
〔展示〕
2004 ~ 2014年
新匠工芸会展にて東京展(東京都美術館)、京都展(京都市美術館)で作品展示
2015年
奈良県立民俗博物館 にて
「よみがえる むらさき」初個展
同年
奈良大芸術祭イベント事業
奈良県立万葉文化館 にて
「万葉集ゆかりの色と着物」個展
同年
日墨文化交流の祭典
フィエスタ・メヒカナ奈良2015 にて
「あかねさすむらさきの花」着物の
ロビー展示
2016年
奈良大芸術祭イベント事業
奈良県立民俗博物館 にて
「日本の遥かな色 万葉むらさきの着物」個展
同年
フランス・パリ
エスパスベルタンポワレ にて
「Teindre les saisons et tisser la nature 四季を染め自然を織る」
海外初個展
2019年
行政院農業委員会林業試験所植物園組主催
公益財団法人日本台湾交流協会後援
台北植物園南門町323
日本家屋 にて
「萬葉之彩−草木染織和服展」個展
2023年
行政院農業委員会林業試験所植物園組
公益財団法人日本台湾交流協会共同主催
台北植物園南門町323 日本家屋 にて
2月 8日から2月12日まで「草木染×鯉幟行動快閃展」草木染行動展示と草木染鯉魚旗工作坊 開催
嘉義樹木園 日式建築にて
2月14日から2月19日まで「草木染×鯉幟行動快閃展」草木染行動展示と草木染鯉魚旗工作坊 開催
〔活動歴〕
2013年
滋賀県愛荘町の金剛苑にて国の伝統工芸品である近江上布を草木染で近江上布を製作する※近年、近江上布は化学染がほとんどです
同年
滋賀県八日市南高校にて紫根染め
染色の指導同校の紫草を育てる会で
紫根の栽培活動を始める
〔活動詳細〕
2014年から日本古来の色を復元するため、古代から薬草や染料として使われてきた絶滅危惧種であるムラサキ草の保存、栽培活動や染色指導を滋賀県立八日市南高校の生徒と共にしています。この和種ムラサキの紫根で染めた着物「あかねさす むらさきの花」と「あまてらす」を制作しました。
2018年
4月25日に国立台北植物園の職員5名が滋賀県立八日市南高校にムラサキの栽培や在来種保護活動を視察に来られました。このご縁で、2019年11月23日から12月25日まで行政院農業委員会林業試験所植物園組主催 公益財団法人日本台湾交流協会後援「萬葉之彩−草木染織和服展」を国立台北植物園にて開催いたしました。
万葉時代に中国から入った染めの技術。人々が憧れたその鮮やかな色彩。植物の色を詠った万葉集の歌。個展では、それらを再現した豊かな日本文化を伝えました。
個展のメインの着物「あまてらす」は、絶滅危惧種の和種ムラサキ草の乾燥した根を5キロも使って染めた貴重な紫根染着物です。「あまてらす」は、正倉院宝物の染織品の色合いの美しさを再現しており万葉集や草木染めや日本文化に関心のある非常に多くの方々に御覧いただけることができました。
染織工房ここいろ
「萬葉之彩−草木染織和服展」企画書
日本古来から伝わる植物染料による本物の色の美しさと薬効を伝える
日本では5千年以上の歴史がある草木染。1200年前の奈良時代の正倉院宝物の染織品は、すべて草木染であり歳月を経た今でも美しい色を保っています。本来の染織の植物染料には、健康を保つために使われる薬草が多く、薬効を皮膚吸収させる効果や悪霊を退ける効果がありました。私の着物作品の織り糸は、日本古来の色を復元するため日本に自生している、主に薬草を自ら採集して染めています。
日本と台湾の薬草の歴史に
触れる
昔、日本では、漢方薬は中国から輸入しており高価だったため身近な薬草や天然物を利用して様々な知識・経験が言い伝えられました。こうして利用された薬草などを民間薬といいます。台湾でも、実に1000種を越える薬草が自生しており、古くは日本統治時代から薬草の研究が行われていて、当時の薬草園がいまだ残っています。そして、現在でも100年近い歴史をもつ青草店では代々伝わる秘法があり、民間診療の貴重な場です。台湾の人々が、日々の生活の中で薬草を利用し栽培されていることを知りました。薬草の歴史だけをとっても、日本と台湾の長い繋がりを感じます。日本ではなくなりつつある伝承されてきた薬草の知識や昔の日本人の心を台湾の人々から教わり自然の力を上手に生活に利用して身体を慈しむ知恵を学ぶきっかけになればと思います。
万葉植物である和種紫根から
日本の伝統文化を紹介する
万葉植物とは、万葉集4500首の中に登場する植物を指します。着物の染料に使用した万葉植物を読んでいる歌を展示して日本の伝統文化をご紹介します。染料である和種紫根は、乾燥したムラサキ草の根であり、滋賀県立八日市南高校で栽培された貴重な絶滅危惧種の薬草です。ムラサキ草は栽培が難しく日本ではほぼ採れないため、紫根染のほとんどが化学染料を併用して染めています。私の作品には乾燥した和種紫根を5キロも使用しており、100%和種紫根染です。現代の染織で、このような染織で和種紫根の染織を見ることはできません。1200年前の染織を再現した高貴な本物の色をご覧ください。
薬草に親しみ自然の持つ癒しの力で着るものから健康に!
薬に関する言葉は、なぜか着るものである「服」という字が使われています。古代中国で編纂された地理書『山海経(せんがいきょう)』に、「服」という字の語源といわれている記述があります。
「外服」 薬草などを「衣服」のように体にまとい病気の原因となる邪気を払うこと。
「内服」 体の中に入れて体内で邪気を防ぐこと。
「服用」 食べることや、茶、薬を飲むこと。昔は、お茶は薬用として寺院から一般に広まりました。
薬草を使って薬効を皮膚吸収させて健康を保つ効果があったことから先人の知恵を見直し、身近な自然に寄り添う健康づくりを考えるきっかけになればと思います。
中国最古の薬物書に『神農本草経』があり神農とは古代中国の神で、身近な草木の薬効を調べるために自らの体を使って草根木皮を嘗め何度も毒にあたっては薬草の力で甦ったといわれています。こうして発見した薬によって多くの民衆が救われ、神農は薬祖神として祀られるようになりました。日本では少彦名神が、薬の神として「神農さん」と呼ばれ大阪の道修町の少彦名神社や奈良の大神神社に祭られています。台湾でも神農大帝様として、医学・薬の神で農業や商業の神様としても信仰されています。薬草の歴史を見ても、日本と台湾の繋がりを感じます。
現代の日本は、大量消費社会で便利で快適なもの、流行のものが安く手に入ります。しかし、繊維産業における化学染料は深刻な水質汚染を引き起こして生産者の体に染みついた化学染料は有毒です。購入して着た人も化学薬品のアレルギーに苦しむ人が多くなっています。
最近では化学染料や化学薬品に対する人々の不信と警戒から、天然薬物、特に薬草への関心が高まり、植物製品や植物染料が再び注目されています。その背景には、生活意識が向上し、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさ、本当に良いものを求める意識に変わってきたからだと言えます。
世界でも注目されている日本語の「もったいない」とは、私たちと繋がり、共に生きているすべての「いのち」を粗末にしたりものを生かすことをしない行いです。
昔は物を大切にして心豊かに生きてきた日本人。日本人と歴史の歩みを共にし、日本人の心を習い受け継いでこられた台湾の人々からぜひ身近な生活にある薬用植物とともに生きる知恵を学びたいと思います。
よみがえる むらさき
万葉の時代、薬草や染料を栽培する
御料地があった
蒲生野(現、滋賀県東近江市)には、
むらさきが一面に咲き誇り
紫野とよばれておりました。
しかしいま、和種むらさきは
絶滅危惧種となっており、
蒲生野の地によみがえることを願いながら、
平成16年度から滋賀県立八日市南高等学校の
生徒たちと
「紫草を育てる会」の手で大切に
育てられています。
その貴重な和種むらさきの紫根で
染めた緯糸を
「あかねさす紫の花」の作品に
用いています。
いにしえより日本の人々が
憧れてきたむらさきのいろへの想いを
感じていただける機会となれば幸いです。