秋映え
万葉集に秋の七草として詠まれている桔梗を読谷花織でデザインしました。
秋の風が金風とも呼ばれることから玉ねぎと紫玉ねぎの皮の色彩から連想して題名にしました。
役者絵の大谷鬼次の江戸兵衛(写真①)から歌舞伎の粋な色使いを参考にしました。
万葉歌
秋風の 吹き扱き敷ける 花の庭 清き月夜に 見れど飽かぬかも
秋風が吹き敷いた花の庭は清らかな月夜の光に
見飽きることはありません。
庭の花は萩の花。「扱く」は「しごく」の意味。
秋風が萩の枝から花をしごき落とすかのように吹いて
庭一面を染めている様子。