鳳蝶

鳳蝶

庭を飛ぶ鳳蝶を見て着物に表現してみました。色遣いは国芳美人画(写真①)を参考にして制作しました。
柄が一枚の絵のようにつながる模様である絵羽模様は
全ての柄を合わせるように計算して織るのが大変難しく格式高い模様付けです。

万葉歌

万葉集には蝶は一首も詠まれていませんが
令和の出典である梅花の歌序文に登場します。
庭には春に生まれた蝶がひらひら舞い、空には秋に来た雁が帰っていく。

令・和の文字が入った一文は、季節が春に向かおうとしている
のどかで麗らかな様子が描かれている。
令には佳いという意味。和にはおだやか、のどかという意味がある。
令和の序文については、雪雫の作品の万葉歌に解説しています。
令和には、悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然を
もつ日本の国柄を次世代に引き継ぎ
厳しい寒さのあとに春の訪れを告げる梅のように、日本人が明日への希望とともに
花を咲かせることができる日本でありたいとの願いが込めてあります。

①国芳美人画

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