あまてらす

あまてらす

紫の色は日本の最高位の色であり、皇室の祖神、日本国民の総氏神で
太陽神、自然神であるあまてらすを日本の高貴な色で表現しました。
聖武天皇の愛用の品である紫檀木画槽琵琶の花の文様(写真①)を元に高貴な花である紫の花を首里花織でデザインしました。

万葉歌

漢人の衣染むといふ紫野心に染みて思ほゆるかも
韓の人が衣を染める紫のように、あなたのことが心にしみて忘れがたいものです。

この歌は、大伴旅人が赴任していた太宰府から都へ昇進した時に配下の役人たちが
送別の歌として詠んだうちの一首だという。
旅人は正三位大納言になり、当時三位以上の役人は浅紫色の礼服を着用していたことから
紫にはお祝いの意味も込められている。
万葉の時代に、日本に渡来人の技術者から紫や茜などの染色技術が入ってきたことから
人々は、中国からの鮮やかな色彩と豊かな文化に心を奪われて
万葉歌に多く詠まれている。

①紫檀木画槽琵琶の部分

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